「朝青龍にあれをやめさせたらおかしくなる」熱海富士にも通じるルーティンの功罪

公開日: 更新日:

 だが、熱海富士の場合はまさに立つ寸前。幕内の先輩たちに先に手をつかせ、待たせて立った取組が何番もある。

 13日目と優勝決定戦では貴景勝に逆手に取られた。足の動きが止まるまで中腰のまま待たれ、先に手をつかされている。

 熱海富士の地ならしで館内が盛り上がる気配も出てきた。エスカレートすると、立ち合いの邪魔になる手拍子がやっと影を潜めたのに、ぶり返しかねない。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「うちの北勝富士に、おまえはルーティンが多すぎて忘れるだろうと言ってるんだよ。私らの時代は仕切ったらすぐ一方の手をついてから反対側の手と、みんな自分の立ち合いに自信を持って一定だったから、互いに合わせられた」と、全体に最後の仕切りが長い現状に苦言を呈したことがある。

 熱海富士はのみ込みが早い。スピード出世が証明している。今のうちなら直せるのではないか。大量の塩まきや特異な動きが、観客の楽しみとして許容される力士もいるが、横綱・大関になろうかという力士の役回りではない。

▽若林哲治(わかばやし・てつじ)1959年生まれ。時事通信社で主に大相撲を担当。2008年から時事ドットコムでコラム「土俵百景」を連載中。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    新木優子と結婚した中島裕翔は大正解! 吉田羊との“合鍵愛”報道から10年目…

  3. 3

    二軍で塩漬け、移籍も厳しい…阪神・梅野隆太郎に残された“代打の神様”への道

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  5. 5

    連続出塁記録に黄信号…ドジャース大谷翔平の本拠地6連戦が“鬼門”になるワケ

  1. 6

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 7

    中島裕翔に新木優子と熱愛報道 ファンから囁かれるHey! Say! JUMP脱退の背景と“問題児”の過去

  3. 8

    広瀬すず 映画賞受賞ラッシュでも残された大仕事「大河ドラマ出演」への“唯一のネック”

  4. 9

    完全復活を遂げた吉田羊と"7連泊愛"中島裕翔の明暗…恋路を阻んだ"大物"による8年前の追放劇

  5. 10

    トランプ大統領に「認知能力低下」説が急浮上 タガが外れた暴言連発で“身内”MAGA派からも正気を疑う声