阿部新監督に朗報… “解任”の原監督に巨人から用意されたポストは「オーナー付特別顧問」

公開日: 更新日:

前回「球団特別顧問」との違い

 そんな原監督に用意されたポストは、「オーナー付特別顧問」。巨人OBが言う。

「前回、2015年オフの退任時は『球団特別顧問』だった。一線を退くと思われたが、指導者経験のないまま就任した高橋由伸監督(顔写真)の右腕となるヘッドコーチに原派番頭格の村田真一をつけ、これまた原派の斎藤雅樹が二軍監督に横滑り。15年の原内閣から19人ものコーチが残り、影響力を残した。由伸監督も頻繁に食事に呼ばれ、いろいろとアドバイスを受けたと聞く。誰もが由伸監督の後ろに原監督の影を見ていた。しかし、今回のポストは前回と名称はほとんど同じでも、山口オーナーは『(阿部政権の組閣は)新監督の考えも十分に聞いて、最終的には私が決める』と言っている。原監督にベッタリだった大塚副代表兼編成本部長も編成本部長の任を解かれた。事実上の解任となった原監督の影響力は、残ったとしても限定的で、ポスト的には一丁上がり。球団がすべてを原監督に任せ、やりたいようにやらせてきたこれまでの反省を生かすのなら、阿部新監督にとっては朗報でしょう」

 実際、スポーツマスコミが当てっこに躍起になっている「阿部政権」の入閣候補者を見ても、内海哲也西武二軍投手コーチ(41)、桑田真澄ファーム総監督(55)ら、原監督と距離を置いていた名前が次々に浮上している。いずれにしろ、チームをどん底に落とした「原野球」との決別なくして、新生巨人の復活はない。その意味でも鍵を握るのは、新たな編成トップに就任することが決まった吉村禎章編成本部長(60)だ。 (つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?