過熱ぶりに取材NO! 阪神・岡田監督をピリつかせる「日本Sの鬼門」と「オリックスとの因縁」

公開日: 更新日:

ポロシャツ姿で“解任会見”

 まして、岡田監督にとってオリックスは因縁の相手だ。

 選手としてプレーした94年からの2年間はともかく、2010~12年途中まで監督を務めた際は一度もAクラス入りを果たせなかった。最下位となった就任3年目の12年はシーズン終盤に同年限りでの退任が決定。最後まで指揮を執る予定だったが、退任決定からわずか3日後の試合直前、プレスリリースの紙切れ1枚で解任を通告された。

 当然、岡田監督は試合に臨むつもりで京セラドームに来ていたため、普段着のポロシャツ姿で報道陣に対応。退任会見すら行われず、追われるように去った。

「今季のオリックスとの交流戦は、本拠地の甲子園開催でなおかつ、中嶋監督が体調不良で休養していたにもかかわらず、1勝2敗と負け越した。初戦は山本由伸相手に8イニングで2安打無得点。11三振を喫するなど手も足も出ず、完封負けを喫しています。通算でも甲子園では16勝15敗2分けで勝ち越しは1つだけ。『選手はやりやすい』と話した京セラドームに至っては、12勝15敗1分けの借金3。今年は1、2戦と6、7戦が京セラ開催ですから、阪神にとっては分が悪いんです」(在阪放送関係者)

 対するオリックスの中嶋監督は、岡田監督がオリックスでプレーした際に同じ釜の飯を食った。94年の開幕戦は「7番指名打者・岡田」「8番捕手・中嶋」とスタメンに名を連ねた。ちなみにその日の6番はオリックスの福良GMだった。

 岡田監督は中嶋監督の印象について、「人物像はあまりわからんけど、現役で一緒にやった時は肩はめっぽう強いというのはあった」と話している。

「采配合戦も見ものです。今季の先発オーダーを見ると、阪神は12球団最少の69通りで、オリックスは3番目に多い135通り。タイプは『静』の岡田と『動』の中嶋で全く正反対です。ここにきて岡田監督が情報漏れを意識しているのは、中嶋監督がメディアに多く語らないなど、徹底して情報統制を敷いていることも関係しているのではないか」(阪神OB)

 岡田監督は鬼門や因縁をはねのけ、日本シリーズでも宙を舞うことができるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは