清本美波プロテスト単独首位合格までの二人三脚…キャディーの父が明かす「嬉しさと寂しさ」

公開日: 更新日:

■回り道が生み出した武器

 このスクールを清本親子は「病院」と呼び、太田氏への信頼も厚い。それでも、親子2人、手探りで取り組んだ練習の日々は今の糧になっているという。

「回り道、ムダなことも多かったかもしれません。以前は『とにかく数を打ってナンボ!』という時期もありましたから。でも、逆に言うと、たくさん試行錯誤したおかげで、『こうしてみて』と言われたフォームをすぐに再現できるようになったんです。その上で自分に合うかどうか感覚的に取捨選択して、よりうまくなるために改善していける。それが美波の強みになっています」(宗健さん)

 現役高校生でプロテストに合格するような選手なら、通信制の学校に所属しているケースも多いが、清本が全日制の学校に通っているのも親心からだ。

「普通の女子高生としての生活も経験してもらいたかったからです。思春期に友人と過ごす時間が人生の財産になる。そして、多くの人と接する中で精神的にも成長してほしいと」(宗健さん)

 高校卒業を目前にして、プロになった。二人三脚の関係性も考えなくてはいけない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった