新庄監督の育成ベタが招いた日本ハム異例24億円大補強…今季V逸ならフロントの責任問題に

公開日: 更新日:

 どういう風の吹き回しか。

 日本ハムが異例の大補強を敢行している。FA宣言した加藤貴之(31)を4年総額12億円で残留させたのを皮切りに、6球団による大争奪戦となったオリックスFAの山﨑福也(31)を4年総額10億円で獲得した。

 さらに昨年のU18台湾代表として活躍した右腕、孫易磊(18)と契約金7500万円、年俸600万円で4年の育成契約。孫は「台湾の至宝」と呼ばれる原石で、メジャー球団も獲得に乗り出していた。

 そればかりか日米7球団が狙っていたとされるメジャー通算108発男、前ナショナルズの外野手フランミル・レイエス(28)も、年俸1億円プラス出来高で入団にごきつけた。これで日本ハムの助っ人は7人だが、さらに投手を1人増やし、8人にする方針。総額24億円以上の大補強となる。

 日本ハムといえば、補強よりも「ドラフトと育成」を重視。過去には高年俸のベテランを放出し、強引に若手の出番を増やすことさえあった。2022年まで使用していた札幌ドームは球場使用料が高かったが、昨季オープンした新球場、エスコンフィールドは自前の球場。使用料はかからず、物販の制約もない。昨年度の球場の予想営業利益は、新型コロナによる観客制限がなかった2019年と比べ、242%アップ。26億円の利益が見込めるという。補強の原資はこれだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」