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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

全豪OPは初戦敗退も…時代は大坂なおみを「多様性の女王」として必要としている

公開日: 更新日:

 テニスの全豪オープンが行われている。昨夏に出産、1年4カ月ぶりに前哨戦から復帰した大坂なおみは、1回戦で第16シードに敗れた。サービスエース11本、サーブの最高時速191キロでポイント率51%、ウイナー20……ブランクを考えれば上々の内容だろう。試合数を積めばすぐ存在感を取り戻す。時代は彼女を必要としている──。

 ナダルがサウジアラビア・テニス協会のアンバサダー就任を発表した。アラブ諸国のスポーツ介入は、カタールのワールドカップ、世界陸上開催、アラブ首長国連邦(UAE)のF1、サウジもC・ロナウドを獲得し、ゴルフの新リーグを展開して、テニスでは昨年からU21最終戦をジッダで開催している。

 ただ、テニスには男女共同参画で発展した特殊性がある。アラブにおける女性の地位は相対的に低く、LGBTQへの理解は全くない。昨年の女子ツアー最終戦はぎりぎりサウジ開催が見送られたが、ここに来て女子国別対抗戦(BJK杯)開催が浮上した。オイルマネー目当て、政治利用など批判はあるが、そんな単純な話ではない。

 ウィンブルドンがフェデラー人気で盛り上がり始めた頃、世界のテレビ放映時間ランクの最上位にUAEがあった。ウィンブルドン名誉会員だった故川廷栄一さんはこう説明した。

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