日本ハム新助っ人ザバラ紅白戦で161キロも「藤浪より悪い」 専門家が指摘する懸念材料

公開日: 更新日:

 剛速球がうなりを上げてミットに吸い込まれた。

 昨4日、日本ハムの新助っ人右腕、アニュラス・ザバラ(27・前タイガース傘下)が紅白戦に登板。1イニングを2安打無失点に抑え、直球はこの時期にして161キロをマークした。

 自身のMAXは162キロ。2日のブルペンでは「75%の力で投げた」(ザバラ)というボールが156キロを計測し、キャンプ序盤だというのにその剛腕ぶりを見せつけている。

 1年契約で年俸1億1000万円プラス出来高。新庄監督はザバラの獲得が決まった際、「MAX162キロ? それだけで期待できる。多少、制球がアバウトでも日本だと押し切れるかも」と話していた。現守護神の田中正義とのポジション争いが期待されている。

 とはいえ、不安要素はある。米球界に詳しいスポーツライターの友成那智氏は「典型的な『三振か四球』かの投手です」と、こう続ける。

「昨季、3Aで53試合に登板し、65.2イニングで103三振と奪三振能力は高いものの、制球力が課題。防御率4.25、49四球で、9イニング、27個のアウトを取るまでに、平均でいくつの四球を与えたのかを示す『BB/9』は6.7。これは昨季のアスレチックス時代の藤浪(5.4)よりもひどい数値です。投球の内訳はは直球が51%、スプリットを含むチェンジアップが35%、カーブが14%。ザバラのような速球投手は外角に落ちる変化球を武器に右打者を得意とするケースが多いが、対左より対右の被打率が高いのも気になります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘