大谷が評価加算されにくいDHでも…リーグ屈指の貢献度「WAR」を叩き出すナゾ解き

公開日: 更新日:

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「WARは『ファングラフス』と『ベースボール・リファレンス』の2つの野球データサイトが発表しており、それぞれ必要な要素は異なるものの、主に打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して算出されます。大谷は長打が多い上に、12得点はリーグ2位タイ。得点への貢献度を示すОPS(出塁率+長打率)は1.019(リーグ9位)で、超一流とされる1.0を上回っている。まだ1盗塁とはいえ、積極的な走塁もポイントとして加算されているのでしょう。3日(日本時間4日)のジャイアンツ戦では4番スミスの左翼線への二塁打で一塁から一気に生還するなど、随所に好走塁を見せています。WARでリーグ上位に名を連ねているのは、加算されない守備での不足分を補うかのような打撃と走塁によるハイパフォーマンスを披露しているからではないか」

 今春キャンプでの入念な走塁練習が実を結んでいるといえそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 野手専念として目を見張るような成績を残しているが、本来の大谷の価値は投打の「二刀流」だ。しかし、投球面において拭いきれない不安点がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発