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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

ドジャースは社会貢献でも他球団を圧倒 LAの発展に6000万ドル超も投資してきた

公開日: 更新日:

 ドジャースが木下工務店などを傘下に持つ木下グループとパートナーシップ契約を締結した。

 これまでに日本企業6社と契約しており、大谷翔平山本由伸という2人の日本人選手を擁するドジャースがその恩恵を受けている形だ。

 木下グループにとって今回の契約は、かねてスポーツや芸術への支援に積極的で、エンターテインメント関連の企業も有する社の方針と一致する。また、ドジャース側も本拠地の試合で本塁後方に広告を出すなどの優遇措置を講じるため、ドジャース戦が日本国内で中継されるたびに視聴者への社名の浸透度が高まることになる。

 首都圏を中心に「木下の保育園」を展開するなど、日本国内が事業の中心となる木下グループにとっては、宣伝戦略の面でも利点がある。

 その意味で、ドジャースは日本国内を中心とする企業にとっても大きな宣伝効果を見込める相手であり、日本企業との相次ぐ提携によってドジャースの集金力の高さが示されている。

 そして、「ドジャース」という名前の持つ価値の高さが資金調達力の高さに結びついていることは、関連団体の活動からもうかがい知ることができる。

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