数字で知る「競馬と経済」 新1万円札に描かれた渋沢栄一とも関係あり?

公開日: 更新日:

23年の有馬記念の売り上げは「湖池屋」と一緒

 レースごとの売上額も物凄い。昨年のGⅠレースを見ると、ナンバーワンは有馬記念の545億7963万円。たった1レースで500億円超えだから凄まじい。ポテトチップスで知られる湖池屋が1年かけて売り上げる金額は548億円(24年3月期)、「カレーハウスCoCo壱番屋」(社名・壱番屋)は551億円(24年2月期)だ。

 2位以下は、日本ダービー(283億8674万円)、宝塚記念(273億6318万円)、ジャパンカップ(260億5899万円)と200億円クラスが続く。定食の「大戸屋ごはん処」(社名・大戸屋ホールディングス)の売上高は278億円(24年3月期)、ラーメンチェーン「幸楽苑」(社名・幸楽苑ホールディングス)は同じく268億円(同)。大手外食が1年かかる売上額と、ほんの数分でゴールするGⅠレースが同規模ということだ。

■職員の給与は

 JRA職員の給与はどのぐらいか。23年度の開示資料によると、常勤職員は1508人で、平均年齢は42.4歳。平均年収は931万1000円だ。うち賞与が279万7000円。

 職種によってバラツキはあって、最も高いのが指定職(本部の部長、付属機関の長、競馬場長など)の1664万9000円(平均年齢57.2歳)となっている。人数が最大(980人)の事務・技術は867万2000円(平均年齢41.2歳)。

 JRAならではの職種もある。競走馬の医療や伝染病の予防などを行う獣医職は1060万1000円、装蹄に関する業務の装蹄職は847万6000円、中央競馬の騎手を目指す生徒などを教育する競馬学校教育職は932万6000円だ。

 ちなみに、サラリーマンの平均年収は「22年民間給与実態統計調査」(国税庁)によれば458万円。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった