著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBホームランダービー超過酷化の背景に放送局の視聴率稼ぎ…大谷は辞退、21年は不調のきっかけに

公開日: 更新日:

 これにより、1つのラウンドで出る本塁打は約4倍の25~30本になった。スイングして本塁打が出る確率は4割前後なので、1ラウンドで60~80スイングすることになり、決勝ラウンドまで勝ち上がった選手は疲労困憊、打席でよろける者も出るようになった。

 ホームランダービーに出る選手は大きなプレッシャーの中で打席に入り、力んでスイングするため、ケガをする者もいる。

 昨年のホームランダービーでは、ホワイトソックスのルイス・ロベルトが、第1ラウンドでスイング中にふくらはぎの筋肉のけいれんを起こした。

 MRI検査を受けたところ、軽い肉離れが起きていることが判明したため、医師から負傷者リスト入りを勧められた。が、ロベルトはア・リーグの本塁打王争いでトップの大谷翔平と6本差の2位につけていたため、それを拒否。様子を見ながら出場を続ける選択をした。

 しかし、ふくらはぎを痛めて下半身のパワーをフルに使えなくなったため生産ペースが低下。大谷との差は開く一方だった。その大谷は昨季9月4日以降欠場したので、ロベルトはこのケガがなければ、最後の最後で追いついていた可能性がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋