著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

“多様性女王”大坂なおみの面目躍如…彼女にしかできないド派手衣装で登場、度肝を抜いた

公開日: 更新日:

 暑さを引きずりながらテニスの季節が来た。

 週末には国別対抗戦のデ杯に錦織圭が戻り、それが終われば「木下グループジャパンオープン」にけっこうな顔触れがそろう。続く女子ツアーの老舗・東レPPOは大坂なおみで賑わうことだろう。

 今年最後のグランドスラム、全米オープンが終わった。男子は第1シードの23歳、シナーがイタリア男子としては初めての優勝を飾り、女子は全豪も勝ったサバレンカが制した。優勝賞金はともに360万ドル、いくら円安とはいえ、5億1000万円には驚くしかない。

 いまや当たり前の男女同額賞金を最初に取り入れたのは1973年の全米で、いまも時々問題になる。男子は5セット、女子は3セットマッチ。今回で言えば、シナーが優勝までの7試合で209ゲーム=16時間36分を要したのに対し、サバレンカは136ゲーム=10時間13分――時給計算はみみっちいが、男性ファンは迫力、面白さが違うのだとムキになる。そういうことじゃないのよと、大坂なおみが教えてくれた。

 2年ぶりのデーセッションでいきなり度肝を抜いた。蝶結びのリボンを背中いっぱいにあしらったハデハデ衣装で登場。ウオームアップを終えて脱いだと思えば、そこにも大きな蝶結び、シューズにも……そして、メジャー優勝の実力者オスタペンコをストレートで退けた。続くセンターコートのナイトセッションは黒のウエアに白の蝶結び。惜敗だったが、“多様性の女王”“サプライズ・ママ”の面目躍如だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状