大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

公開日: 更新日:

 本人も、ここまで逆風にさらされるとは思っていなかったのではないか。

 昨26日、楽天から減額制限を超える大減俸を提示され、自由契約を選択した田中将大(36)が仙台市内で会見を行い、決断に至った経緯などを説明。

 球団との交渉が1回15分のみだったことを明かした上で、「個人的に受けた印象としては期待はされていないなと。最適な言葉が思い浮かばないが、新しいところで、求められるところでやるのが自分にとって一番」と、悔しさをにじませ、「(2021年に)それ以上のオファーを蹴って戻ってきた。そこを思い出していただきたい。とにかく、期待をかけてもらって、やりがいを感じるところでやりたい。楽天には感謝しかない」と、低い提示額に不満を抱いているわけではないことを強調した。

 田中は21年に年俸9億円の2年契約で古巣復帰したものの、今季までの4年間は通算20勝33敗。今季は昨年の右肘手術の影響もあり、わずか1試合の登板にとどまるなど、13年に24勝無敗でチームを日本一に導いた面影はなかった。

 日米通算200勝まで残り3勝としている田中に対し、ネット上では新天地での活躍を期待するよりむしろ、否定的な見解が多くを占めた。

<期待されないのには理由があるでしょう。去年今年とほぼ何の戦力にもなれてないのに功労者として億もらえたのを当たり前に思う人がチームにいると若手に示しがつかないですし、それほど大切にしてもらったのに居場所がないと言ってしまうあたり自分の立場が全くわかってないのですね。安楽の時といい良き指導者になれそうもないですし、せっかくの功績を自らの態度で台無しにしない方がいいと思います>

<恩着せがましいなぁ。少なくとも復帰後は全く年俸に見合った活躍をしていない。楽天としては十二分に功労者に対する提示をしてきた>

<今になっても高い提示を蹴って復帰したのを思い出していただきたいとか言うのはイメージ悪い。(中略)ちょっと自分を過大評価してるんじゃないの?>

 今季終了直後に2年契約の1年目だった今江監督が解任された際は、球団に対して批判が殺到したが、今回に限っては球団を擁護する声が大きいのが実情だ。

 その田中を巡っては、先発投手が枯渇するヤクルトが獲得調査を行っている。本紙は、球団が大量の助っ人投手を自由契約にするなど、田中獲得資金を捻出する動きについて報じたが、こちらも獲得の是非が議論の的に。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  4. 4

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る