スキージャンプ高梨沙羅またまた「失格」の深層…北京五輪、W杯に続く失態にSNS《また?》と物議

公開日: 更新日:

 スポーツライターの小林信也氏は「そもそも、スキージャンプにおける公平性の部分が複雑すぎる」とこう続ける。

「走り高跳びは背の高い選手が有利に決まっていますが、身長差で何かを競ったりはしない。もっとシンプルなルールにすべきではないかと思います。身長体重にかかわらず、板の長さやスーツの種類を統一し、選手の技術だけで勝負する。複雑なルールが違反を誘発している気さえします」

 スキージャンプは過去に何度もルール改正を繰り返してきたが、そのたびに「日本潰し」の背景も囁かれる。

「これには日本の苦手な『スポーツの政治』が関わっています。『日本の考え=世界の考え』にならないのは、運営面で政治力とリーダーシップのあるOB、OGが日本に少ないから。日本は国内の強化ばかりに目が行きがちですが、もっと世界で競技運営の中枢を担える人材育成をしないといけない。現・長野市長の荻原健司さん(ノルディック複合団体で五輪連覇)も政治よりスポーツの未来を考えて世界に出て行ってほしかった。そういう仕事はボランティア活動も多く、“うまみ”がないとはいえ、高梨選手には引退後、つらい経験をした選手のひとりとして世界に出て、リーダーシップを発揮してもらいたいと思います」(小林信也氏)

 失敗は成功よりモノをいう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  2. 2

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    ブルージェイズ知将が温めるワールドシリーズ「大谷封じ」の秘策…ドジャース連覇は一筋縄ではいかず

  3. 8

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

  4. 9

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  5. 10

    亀梨和也気になる体調不良と酒グセ、田中みな実との結婚…旧ジャニーズ退所後の順風満帆に落とし穴