広島・菊池涼介「僕らは打たなきゃと気負い、投手は力む。今年は打線が投手を助けたい」

公開日: 更新日:

菊池涼介(広島・内野手・34歳)

菊池涼介(C)日刊ゲンダイ

 昨季は9月に入るまで首位を快走していた広島。しかし、勝負どころと定めた9月に5勝20敗と失速し、最終的には68勝70敗5分けの4位に終わった。リーグ優勝どころか、2年連続のCS進出も逃したことをチームリーダーの菊池涼介はどう捉えているのか。日刊ゲンダイに歴史的大失速の真相と反省、総額70億円とされる大補強を敢行した宿敵巨人についても激白した。

  ◇  ◇  ◇

 ──昨季は9月に入るまで首位だった。

「そこまで投手陣に助けられたのが7割くらい。投手は本当に頑張ってくれて、野手陣は頼っていた部分が大きかった。なかなか援護ができない。もどかしかったですね。春先から接戦続きだったことで、投手が秋に力尽きてしまったんだと思います。もっと打線が援護できていれば……というのが、9月の反省です」

 ──8月までと9月以降のチーム防御率は、優勝した巨人が2.59→2.00、広島は2.25→4.11。同じく8月までと9月以降の1試合平均得点は巨人が3.1→4.0、広島は3.0→2.5。

「カープは下がり、巨人は上がる。一目瞭然ですね。あの9月、僕らは打たなきゃいけない、ここでなんとかしなきゃいけないと気負ってしまった。もっと打撃練習の時のように気楽に打席に入った方が結果は出るんだけど、とてもそんな気持ちになれなかった。投手は抑えなきゃと力む。チーム全体が悪循環に陥ってしまった。個人的にも全く機能していなかった(打率.241)ですね。打順が変わるので、常に役割を探しながら打席に入っていた。いい勉強になりました。って、カープのキャンプを見て何か気付きました?」 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,657文字/全文2,354文字)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方