巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

公開日: 更新日:

「苦しみましたけど、粘りのピッチングはできたかなと思います」

 登板後に本人が言った通りの投球だった。

 20日のイースタン・リーグDeNA戦に先発した巨人田中将大(36)が移籍後最長の4回75球を投げて7安打3四球1失点。毎回安打を許して塁上を賑わせながら、許した得点は三回に失った失策絡みの1点のみだった。

「粘りのピッチングと言えばそうですが、最速145キロだった直球はこの日もキレと伸びがなかった。伊藤光に打たれた左前適時打は内角高めの真っ直ぐを簡単に弾き返されたものでした。スライダーにカーブ、スプリット、カットボールなどを多投して変化球主体の投球でかわしたのは、それだけ軸となる真っ直ぐに不安を持っているからでしょう。その変化球にしても真っ直ぐに威力がないから、例えばスプリットも二軍打者にすら簡単に見送られていた」(他球団スコアラー)

 キャンプから久保巡回投手コーチと二人三脚で取り組むフォーム修正の「魔改造」を始めて2カ月弱。田中は「始めた当初より感触はよくなっている。コンディションも含め、まだ(状態は)上がっていく」とは言うものの、投げるボールの質からは、なかなかその成果が見えてこない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは