自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

公開日: 更新日:

 巨人田中将大(36)が16日のカブス戦に2番手で予定されていた登板を回避することになった。14日の練習後、「登板予定が変わった」と明かした。

 この日はブルペンで約50球の投球練習を行った。コンディション面の問題はなく、あくまで登板試合の変更だという。田中将は開幕第3戦の30日のヤクルト戦の先発が確実視されている。「(今週の)日曜日は投げないです。僕はあさって投げられるコンディションではありますけど……」と先発登板の調整を優先させるための変更とみられる。

 前回登板の9日の阪神戦は先発して3回1失点。当初は16日のカブス戦での登板が予定されていた。「楽しみだけど、なんか申し訳ないなって気持ち。投げたい選手がたぶんいっぱいいると思うんで」と複雑な心境を吐露していた。さる球界関係者がこう言った。

「阿部監督が示唆している田中の日曜日の登板は、翌月曜日に試合がないため、中継ぎ投手を早い回から突っ込めるというメリットがある。そのため、登板日を他の曜日にずらすことは考えにくい。調整遅れを理由に、開幕ローテを1回飛ばす可能性はあるものの、球速アップが課題とされる現状、鈴木誠也らバリバリのメジャーリーガーが腕まくりする強力打線のカブス相手に、炎上でもして自信をなくさないよう、首脳陣が配慮したともっぱらです。ファンは楽しみにしていたでしょうけど、日米通算197勝のベテランが、今さらメジャー相手に投げるメリットはあまりない。田中が言うまでもなく、若い投手が投げた方が経験になりますから」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波