大谷ドジャースのWS連覇に不安山積…金満指揮官の慢心、計算しにくい故障がちな豪華メンバー

公開日: 更新日:

 日本でカブス相手に連勝したドジャースが日本時間28日、本拠地ロサンゼルスのドジャースタジアムでタイガースとの米国開幕戦を迎えた。

 大谷は「1番・DH」で出場し、4打数2安打1打点。昨季のア・リーグ投手三冠でサイ・ヤング賞に選出されたタリク・スクーバルから三回の第2打席で右前打を放ち、カブスとの日本開幕シリーズから3戦連続安打。七回には3番手右腕ハンフリーから2号ソロを放って今季2度目のマルチとした。チームは5-4で逃げ切り、開幕3連勝とした。

 球団史上初のワールドシリーズ(WS)連覇を目指すド軍は、このオフにサイ・ヤング賞2度の左腕ブレイク・スネルを獲得、20球団による佐々木朗希の争奪戦を制し、強打のT・ヘルナンデスと再契約するなど、総額700億円超の大型補強を敢行。メジャー屈指の豊富な戦力を有し、米メディアやアナリストによる開幕前の下馬評ではナ・リーグの優勝候補筆頭に挙げられている。

 果たして死角はないのか。大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「MVP、サイ・ヤング賞受賞経験者ら豪華メンバーが名を連ねていますが、期待通りにパフォーマンスを発揮するかどうかは紙一重といえます。大谷も含めて主力選手の故障リスクが高いからです。投手陣ではスネル、グラスノーの両エースは、いずれもレイズ時代から、ほぼ毎年のように負傷者リスト(IL)に入っており、シーズンを通した働きは計算しにくい。日本開幕シリーズをウイルス性の腸炎で欠場し、10キロ近く体重が激減したベッツにしても、持病ともいえる腰痛や相手バッテリーによる厳しいマークによる死球禍もあって、20年に移籍してからは毎年のように離脱を繰り返している。同時期に15人近くが離脱した昨季のような野戦病院と化す可能性はあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  2. 7

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  3. 8

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ