11日にスピード解禁もブームは一過性か? メジャーで話題沸騰「魚雷バット」日本球界上陸

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「現在はポイントを前に置いて打球をさばく打者が減り、ボールを引き付けて打つタイプが圧倒的に多い。内角に差し込まれても芯で打てるとなれば、多くの打者が使うのではないか。もし、自分に合わなかったら、元のバットに戻せばいいだけですから」

 プロ用のバットも手掛けるスポーツ用品メーカーの関係者も言う。

「MIT卒のヤンキースのスタッフが設計しており、数学的、物理学的にも非常に理に適っています。重心が手前にあり、先端が軽くなっているので必然的にヘッドスピードはアップする。つまり、打球に伝えるパワーそのものもアップするということです」

 ヤンキースの魚雷バット使用者は前年に比べ、スイングスピードが速くなっているというデータもある。

 とはいえ、スイートスポットが手元にあれば、外角球には対応しづらくなる。投手も魚雷バットを逆手にとった配球をしてくるだろう。

 実際、その兆候も出ている。ヤンキースは開幕6戦後の6試合は4本塁打。勢いがパッタリ止まり、魚雷バット使用者の本塁打も開幕3カード目のパイレーツ戦以降はゼロである。

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