巨人阿部監督 ガス欠防止の“石橋”運用…絶対的セットアパー大勢を富山遠征に同行させず
阿部監督は昨季も「3連投はなし」と宣言し、2連投なら翌戦はベンチから外すなど救援陣に配慮していた。9月中旬以降、20日間で18試合という超過密日程を視野に入れ、「ここからは勝てる試合は勝ちたいから投手にお願いする」と3連投を解禁。これがハマって4年ぶりにリーグ優勝を奪回した。
「23年まで続いた原前監督時代の最後の方は、先発投手を早い回で交代させることが多く、リリーフ陣の負担が増大。9月に入ると一気にガス欠を起こし、チームもV逸というシーズンが続いた。一軍コーチとして支えた阿部監督は、これを反面教師にしている。一見、豪快に見えて、実は繊細なタイプ。目先の1勝より先を見据えた運用。『石橋を叩いて渡る』を心がけています」(同)
この日、広島に1-2で競り負けた阿部監督は試合後、大勢について「(明日の)石川(金沢)には来ます」と明言。果たして勝負の夏場以降まで“鉄の方針”を貫けるか。
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巨人の投手陣と言えば、ようやく今季初勝利を挙げた戸郷翔征だ。開幕から泥沼の4連敗を喫し、ついには二軍落ちまで経験した右腕に、何が起きたのか。復調のきっかけとなった「明確な変化」とは。そして、それでもなお残る「不安」とは──。
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