巨人の守護神マルティネスの懸念材料は「亡命」のみ…総額50億円でも安かった
「ボクは絶対にそんなことはしません!」
キューバ政府から派遣され、中日と育成契約を結んでから、今年で来日9年目を迎える。順当なら28年シーズンから「日本人扱い」となるが、それでもまだ31歳。別の球界関係者がこう言う。
「中日時代、同僚でセットアッパーだったジャリエル・ロドリゲスがWBCにキューバ代表として出場した後に来日せず、亡命したことがあった(後にブルージェイズと契約)。ロドリゲスは中日との契約を1年残していた。中日の立浪監督は同じキューバ人の守護神マルティネスに『マルちゃんは亡命して突然いなくならないでよ!』と冗談半分で言うや、『監督、ボクは絶対にそんなことはしません!』と真顔で答えたそうです。今でも中日の関係者などを見ると、すぐに駆け寄って挨拶をしている。古巣の関係者は『日本人のような性格』と口を揃える。巨人はそんな性格を把握して『生涯巨人』の期待をしているようです」
50億円もの大金を払う巨人も3年後の日本人扱いまでは想定済みだろう。メジャーの評価も高いだけに、亡命だけが懸念材料だが、立浪前監督への言葉から、それも心配はなさそうである。
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巨人の投手陣と言えば、ようやく今季初勝利を挙げた戸郷翔征だ。開幕から泥沼の4連敗を喫し、ついには二軍落ちまで経験した右腕に、何が起きたのか。復調のきっかけとなった「明確な変化」とは。そして、それでもなお残る「不安」とは──。
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