ダルビッシュがパドレスの「大谷封じ」「地区優勝奪還」の切り札に浮上…順調なら8月に復帰見込み
メジャー14年目のベテラン日本人右腕のリハビリが順調だ。
右肘炎症で開幕から負傷者リスト(IL)入りしているパドレス・ダルビッシュ有(38)が日本時間5日、遠征先のサンフランシスコでブルペン入り。3日連続の投球練習で、マイク・シルト監督が米メディアに明かしたところによれば、明日以降に再びブルペン入り。患部に異常がなければ、今後、ライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板するなど、次の段階に進むという。
シルト監督はダルと話し合ったことを明かし「感覚は良くなっているようだ。(回復に)自信を持っていた」と説明。順調にいけば、先発投手の疲労がピークに達する8月には復帰できる見込みだ。
2006年以来19年ぶりのナ・リーグ西地区を制し、11年連続ポストシーズンに進出しているドジャースの牙城を崩したいパドレスにとって、今季は絶好のチャンスだ。ライバルと比べて投手陣は質量とも上。パ軍はダルに加えてマイケル・キング(右肩炎症)とエース格2人を欠きながら、コレック(6試合で3勝1敗、防御率3.47)、ヴァスケス(12試合で3勝4敗、防御率3.99)ら代役投手の奮闘もあって、先発陣の防御率3.90(ド軍は4.27)とまずまず。メジャー2年目の松井裕樹(25試合で1勝1敗、防御率3.38)らの救援陣も3.14と安定し、ド軍(3.95)を上回っている。