阪神7連敗でも藤川監督“長期政権説”浮上…株主総会では「リーダーの資質感じられない」と厳しい声も
親会社のトップのお墨付き
「球団は補強に頼らず、自前の選手を育てることで常勝チームを構築したい。その点、藤川監督は育てながら勝つことを念頭に置いて、指揮をとっている。昨年までの岡田監督時代の2年間は、選手を固定することを良しとした分、控え選手の出場機会が減った。それがレギュラーと控えの実力格差を生んだ面もある。藤川監督は選手に経験を積ませ、競争をあおり、成長を促すことで戦力を底上げしたい。その中で、チームは首位争いを繰り広げている。きちんと成果を上げているというのが球団の評価です」
親会社の阪急サイドも藤川監督に一定の評価をしているという。
「今年亡くなられた阪急阪神トップの角和夫会長も、藤川監督について『常識があって頭もいいし、人柄もいい』とお墨付きを与えていた。阪急主導で擁立した岡田監督が23年に日本一を達成したことでメンツを保ち、監督の人事権を持つオーナー職も阪神側に戻った。阪神はもともと藤川監督がイチ押し。引退直後に球団本部付SAとしてフロント業務を勉強させた。指導者経験ゼロからの就任で采配のまずさは織り込み済みです。44歳と若く、最下位に低迷するなどのよほどのことがなければ、5年程度の長期政権は約束されているといえるでしょう」(前出のOB)
今季の交流戦はパが46勝29敗2分けと圧倒、セ球団がそろって負け続けていることは藤川監督にとって救いだ。長期政権を見据えて、着実に足場を固めている。
◇ ◇ ◇
そんな藤川監督だが、その“無思慮ぶり”が物議をかもしている。先日の中日戦の判定に言及した発言は、井上監督への当てつけにとどまらず、審判への不満までにじませたもの。広島戦での一件に続き、今やリーグ内外からの警戒が強まりつつあるようだ。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。
●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。