ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏
「打撃がいい年は、投手としていまひとつ」
双方でトップクラスの数字は残せるものの、「大谷の二刀流は隔年の傾向がある。投げる方がいい年は、打撃がいまひとつ。打撃がいい年は、投手としていまひとつ」とはスポーツライターの友成那智氏。
つまり投手をすることは打撃に影響する。投手として復活した分の疲労が、打者としての力を削ぐことにつながるかもしれないのだ。
投手としても、このままうまくいく保証はどこにもない。久々の登板で、いきなり161キロを投げた反動だ。
全28球中、9球のストレートはすべて158キロ以上で、そのうち161キロが2球。ツーシームも159キロをマークしたように、ほぼフルスロットル。久々のマウンドで気分が高揚するのは理解できるとしても、“病み上がり”でエンジンを吹かし続けたのはダメージになりかねない。
次回は中5日で23日のナショナルズ戦に先発する予定だが、1、2回限定のオープナーだけに飛ばせるだけ飛ばすのは火を見るより明らか。短いイニングだけに、なおさらリミッターも外れかねない。
「エンジンを全開にするのは、ここぞという場面に限定すべき。デグロム(37=レンジャーズ)のようなメジャーの速球派はみなそうしている。でなければ肩肘に負担がかかるからです」(ア・リーグのスカウト)
大谷自身も、肘に負担がかかるのはスイーパーなどの変化球以上に球速だと考えている。次に右肘靱帯を損傷したら投手を断念することを示唆しながら、それでも腕を振り切ってしまうのは、「アウトを取るという勝負の場面では、持っている力をすべて出すのが彼」(ロバーツ監督)だからか。
疲労がたまっているにもかかわらず、休もうとしないのが大谷だ。そうやって投打にフル回転した結果がエンゼルス時代の2度の右肘靱帯手術であり、右脇腹痛であり、試合中のけいれんなのだ。
メディアは「二刀流復活」と大騒ぎだが、投手として復活したがゆえに打者としてのパフォーマンスが低下、投手としても飛ばし過ぎの反動で満足いく成績が残せない可能性もあるのだ。
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当初の予定を大きく下回る佐々木朗希のリハビリに、ロバーツ監督はついにメンタル面の問題を示唆。だが、「しっくりこない」などと言って、自分勝手に離脱を繰り返してきたのは、古巣ロッテ時代から“お馴染み”の光景だ。当時もチーム内では白い目で見る向きがあったという。ドジャースでも同じ轍を踏むことになるのか。周囲を呆れさてきた佐々木のこれまでの「生き方」とは。
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