故・伊良部秀輝が描いた見果てぬ夢「野球をやめることになったら、米国で…」

公開日: 更新日:

「仮に現役をやめるにしても、それが自分流のケジメのつけ方や」

 もうひとつは、野球への未練だと思う。伊良部はこと野球に関しては、異常なまでの貪欲さを見せる。レンジャーズ時代には、あのノーラン・ライアンを困惑させた。それまで面識のなかった大投手をつかまえ、投球フォームについて質問攻め。ライアンもさぞ困惑したことだろうが、「打者に向かっていくときの正しい姿勢は?」「リリースの瞬間を打者から少しでも見えにくくするにはどうしたらいい?」と、伊良部は質問することをやめなかったという。

 トレーニングの知識もハンパではない。伊良部が常に左肩に下げているリュックサックには、数十種類のサプリメントが入っている。「まるでクスリ屋やな」と冷やかすボクに、「酒を飲む前にはこれを飲め」とウコンの錠剤を取り出し、「肝臓にええから」。寿司屋に行けば、席に座るや否や、「大将、血液がきれいになるネタだけ持ってきて」と注文し、けげんそうな大将の顔を見ては「血をサラサラにするのはね」と栄養学の講義を始めるといった具合。


 伊良部の生活、考え方の中心にはいつも野球があった。来年でもう36歳。阪神をクビになり、現役続行への道は厳しいと言わざるを得ない。それでも、伊良部の中では、現役を続けるという以上に、野球をやめると決断することの方が困難なのだろうと思う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁、「ヒマチの嬢王」発表も地上波新作は遠い…7月には「仕事なさすぎ」報道も

  2. 2

    【12球団】プロ野球2026年 戦力外通告選手(随時更新)

  3. 3

    “電撃結婚”久保建英と福原遥の接点は?「お忍びでスペインまで…」の証言も

  4. 4

    個人国債の税優遇で預金流出の懸念…銀行にとっては頭痛の種に

  5. 5

    萩本欽一〈50〉世にも奇妙な父の最期「医師が『ご臨終』と言った後に、首がぐーって動いてさ」

  1. 6

    高市首相がお気楽でいられるのも今日までだ 臨時国会であなたに聞きたいことは山ほどある

  2. 7

    広島「松田帝国」が崩壊危機…小園海斗ら4人を切り捨て、球団トップは居座る“恐怖支配”の末路

  3. 8

    非情の大増税が10.1スタート…高市政権のフリーランス潰し「インボイス制度」改悪で納税額が1.5倍に

  4. 9

    【阪神】2026年 戦力外通告選手一覧

  5. 10

    佐伯耕三内閣広報官また大炎上! 高市首相×トランプ大統領の“写真捏造”疑惑に「皮肉反論」で火に油

おすすめ求人情報

「資格不問」生活相談員/ブランクOK/交通費支給/夜勤のみOK/有料老人ホーム/ヘルパー
福寿よこはま都筑佐江戸町 神奈川県 横浜市 アルバイト・パート
日給2万3,430円~2万4,465円
鮮魚の加工のお仕事
JPC株式会社 新潟県 長岡市 派遣社員
時給1,200円~1,500円
精密部品の組立・加工・バリ取り/日勤/土日祝休み/男女活躍中
株式会社アスコム 長野県 松本市 派遣社員
時給1,350円
機械設計 配管設計
株式会社インターテクノ 大阪府 豊中市 派遣社員
時給2,300円~
Sponsored by 求人ボックス