星野仙一さんが「宇野ヘディング事件」でブチギレた本当の理由…宇野は後日“オカマを掘る”失態を重ねた

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 しかし、遊撃後方への平凡な飛球。「チェンジだ」と星野さんも私もベンチに戻りかけた。ショートの宇野勝がフラフラしながらも、捕球体勢に入った。安心した瞬間、打球は宇野が出したグラブではなく、額付近を直撃。ボールはポーンと大きく左翼線方向に跳ね返り、そのままフェンス際を転々とした。

 頭を押さえてうずくまる宇野を尻目に、レフトの大島康徳さんが慌ててカバーに走ったものの、この間に二塁走者は生還。さらに打者走者の山本さんも三塁を回り本塁へ突入してきた。間一髪アウトで同点までは許さなかったが、星野さんは「チクショー!」と叫び、ホームベース付近にグラブを叩きつけ、そのままベンチに引き揚げてしまった。

 私はグラブを拾って「星野さん、グローブをお忘れです」と届けると、「グローブ? おう、そうか」と我に返った様子だった。

 星野さんは八、九回も続投。1失点で完投勝利を果たしたのだった。

 後に「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」(フジテレビ系)の誕生につながったといわれ、「宇野ヘディング事件」として語り継がれることになる。

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