北海道で行われる男女の熱戦は「グリーン周りからのアプローチ」にも注目してください
ダウンブローが強い男子プロも、アプローチに関しては洋芝で苦戦するケースは珍しくありません。今季から米PGAシニアツアーに参戦している藤田寛之さんはパットとアプローチの名手ですが、若い頃米ツアーにスポット参戦したとき、「(アプローチの)打ち方がわからない」と漏らしたことがあります。当時、米国を主戦場にしていた田中秀道さんと練習ラウンドをしたときに「こういう状況ではどうやって打つの?」と聞いていたことを思い出します。
今季から竹田麗央ちゃん、山下美夢有ちゃん、岩井明愛、千怜ちゃんの姉妹が米女子ツアーでいきなり結果を出しているのはすごいですよ。これまでの海外メジャーの経験が大きいとはいえ、適応力の早さは驚きです。
meijiカップで優勝した河本結ちゃんのスコアは通算9アンダー。3日間大会でもロースコアだったのは洋芝だったことが大きいのではないか。強風の全英女子オープンに優勝し、心も体もヘトヘトの美夢有ちゃんが、最終日、一時首位に立つなど見せ場をつくり、2打差4位でフィニッシュしたのは、海外で洋芝に慣れているからだと思います。