巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」
「以前と違うといえば…」
「ただ、以前と違うといえばフォーク。『落ちないから二軍で修正している』と報道されたけど、『落ちないというより、なかなかこない』。チェンジアップみたいな感じできます」
確かに、かつての全盛期は、鋭角的にストンと落ちていたため、面白いように空振りが取れたのだが、今季はストライクからボール球になる低めのスプリットを打者に見極められることが多い。
これまで、田中将復活のカギは、直球のスピード、キレに焦点を当てられることが多かったが、他球団スコアラーはこう言った。
「直球の質が良くないから、決め球のフォークを見切られてしまうのはもちろんある。でも、フォークそのものの質も昔とは明らかに違う。直球と区別がつかないから振っちゃうのに、マー君のはブレーキがかかる。そのため、すぐに察知できて、瞬時にバットが止まるんです」
田中将は「相手のケイもいい投球してたんで。ああいうふうに先に点を取られてしまうと、こういうゲームになってしまう。こっちもチャンスありましたけど、彼が粘って抑えていたので、僕もなんとか粘りたかったなって。もうそこだけ」と悔しそうだった。
阿部監督は試合後、田中将の次回登板について「名古屋で次、中5日でいってもらうので。それだけです」と21日の中日戦(バンテリンドーム)と明言した。残り6試合での次回の登板が、今季ラストチャンスとなりそうだ。
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名球会入りの条件である「200勝」を達成するのは田中で最後になるかもしれない。大きな要因として投手の分業制が挙げられるが、完投数と勝ち星の関係とはいったいどのようなものか。完全試合達成者である高橋義正氏がプロ野球の現状を指摘しつつ徹底解説してくれた。
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