森保Jが迫られるW杯の目標下方修正…1年前より欧州組は質量とも“ダダ下がり”の厳しい現実

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「冨安も伊東も使い物になるかどうか」

「昨シーズンの英プレミアを制したリバプールの遠藤の今シーズンの役割は、リーグ戦よりもレベルもプライオリティーも低いカップ戦、FA杯要員です。ドイツの中堅でプレーしていたDF板倉は、契約を1年残した25年8月にオランダに移った。5大リーグの有名クラブに売却して高額の移籍金を稼ごうと考えたフロントは、完全に当てが外れた格好です。

英プレミアの強豪アーセナルに所属していたDF冨安は、たび重なるケガで25年7月に退団。現在は無所属です。24年6月にドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに引き抜かれたDF伊藤もケガ続きで冨安同様、26年W杯で使い物になるかどうか、現時点ではまったく不透明です」(前出の関係者)

 エースナンバーである「背番号10」を争っている堂安、久保ともに所属クラブはドイツ、スペインの中堅に過ぎず、現在フランス1部で首位のモナコで南野がプレーしているとはいえ、5大リーグの序列最下位のフランスでは、インパクトが弱いと言わざるを得ない。

 W杯初出場となった98年フランス大会の日本代表の欧州組は0人だった。 
 
 02年日韓大会4人、06年ドイツ大会6人、10年南アフリカ大会4人と続いて14年ブラジル大会は12人と大幅増。18年ロシア大会15人、前回22年カタール大会は26中20人が欧州組だった。26年大会は「メンバー全体の8割が欧州組となる」(関係者)ともっぱらだ。

 しかし――。 

 欧州組の質も量もダウンした今となっては「目標」を下方修正する必要がありそうだが。

  ◇  ◇  ◇

 森保Jと言えば、下半身スキャンダルで逮捕されながら不起訴となった佐野海舟の代表入りが、大きな波紋を広げている。もっとも、当の本人にしても、あえて人目にさらされる場に身を置き、日の丸を背負う決断を下すには、深い葛藤と苦悩があったという。いったいどういうことか。サッカージャーナリスト・森雅史氏が読み解く。

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