ドジャース大谷を待ち受ける「フィラデルフィアの試練」…敵地ファンは対戦相手の野球カードに小便も

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フィリーズには日本のアマ選手獲得構想が

「シチズンズ・バンク・パークのトイレに行ったことがあるのですが、便器には相手チームの主力のベースボールカードが置かれていたのです。ファンがカードに向かって気持ち良さそうに小便をする光景には、そこまでやるかと仰天しました。フィラデルフィアはかつての米国の首都で、典型的な米国人気質の都市。

『city of brotherly love』(兄弟愛の都市)と呼ばれ、同胞に対してはめっぽう手厚いが、よそ者にはかなりシビアなところです。昨年まで2年連続本塁打王を獲得した大谷に対しては、それこそファンが痛烈なヤジやブーイングを浴びせますからね。フィリーズのシュワーバーが今季、その大谷を1本差で退け、56本塁打でタイトルを獲得したことで留飲を下げたとはいえ、地区シリーズでも強烈なブーイングを浴びせるでしょう」

 フィラデルフィアのファンに限らない。球団もドジャースに対しては敵対心を燃やしているという。ア・リーグのスカウトがこう言った。

「日本市場に魅力を感じているのでしょう。フィリーズにはこのオフ、日本のアマチュア選手を何人も獲得するプランがあるといいます。それがだれなのかは分かりませんけど、狙いは高校生や大学生に限らない。首都圏の独立リーグの選手の獲得も視野に入れていると聞きました。

それだけに日本人に人気のあるドジャースにやられるようなら、日本人選手獲得構想にも影響が出てくる。大谷はもちろん、山本や佐々木、特にドジャースの日本人選手に対しては目の色を変えるのではないか。ドジャースをコテンパンにたたき潰すことによって、フィリーズの日本での知名度や認知度はアップ、日本のアマチュア選手の獲得にも追い風になりますから」

 この日の試合後、ドジャースは今季2度目のシャンパンファイトを行った。恒例の祝杯は30分ほどで終了したものの、大谷は途中で会場を後にした。

 ナインから背中にシャンパンを浴びせられても、気にするそぶりは見せず、足早に引き揚げた。5日はポストシーズン初となる、投げて打ってのリアル二刀流デビュー。少しでも早くコンディションを整え、休養したかったに違いないが、フィラデルフィアでは試練が待ち受けている。

  ◇  ◇  ◇

 気は早いが、来季のドジャースには阪神の最速157キロ右腕・才木が加わっているかもしれない。メジャー球団からの評価も高く、中には「佐々木朗希より上」といった声まで上がっているという。それにしてもなぜドジャースなのか。

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