侍J戦士ヤキモキ…パドレス・ダルビッシュの来春WBC出場可否は不透明
「体も精神的にも疲れた年でした」
パドレスのダルビッシュ有(39)が日本時間3日、カブスとのワイルドカードシリーズ第3戦で先発。2回途中2失点で降板し、チームも敗退した。
「すごく悔しい」と唇を噛んだダルは今季、右肘の炎症で初登板が7月8日までズレ込んだ。心身の疲労と戦いつつ、「もう本当にいっぱいいっぱいだった。本当にすべてを出し切った。しっかり休んで、そこからまたいろいろ考えたいと思います」と話した右腕は今後、来春WBCの出場可否が焦点になる。
前回2023年大会は大谷翔平(エンゼルス=当時)らとともに侍J入り。メジャー組では唯一、宮崎での強化合宿初日から参加した。
バリバリのメジャー選手でありながら、年下の選手に球種やフォームなどの技術、野球に対する考えを惜しげもなく伝授。野手とも積極的に交流した。メジャー組は故障時の保険の問題で合宿期間中は実戦登板できない中での献身ぶりに、栗山監督が「ダルビッシュ・ジャパン」と称したほどだ。
当時の侍戦士とは今も交流が続いている。ロッテ在籍時の佐々木朗希がドジャース移籍前にラインで相談を持ちかけ、阪神の湯浅京己は23年オフの米国自主トレで弟子入りした。侍J入りの経験がない選手からも、「一緒にプレーしたい、いろいろ教わりたい」との声が出ているのは確かだ。