ソフトバンク近藤健介が「着火剤」に…CS無念離脱でナインの闘志をかき立てる
「一軍で野手に細かい技術指導を行っているのは長谷川、明石の2人のスキルコーチだが、実は近藤も一役も二役も買っている。本拠地、遠征先を問わず、試合が終わった後は若手の練習に付き合い、アドバイス。柳町が打率.292と覚醒したのも、近藤の指導が大きいと言われている。それでいて自分の練習も手を抜かず、『寝る時以外は休む時間がないのでは』と周囲から心配されていたほどです」
9月20日から28日までの9連戦中にはこんなこともあった。
「試合前練習が任意参加の日に、近藤は満身創痍でまだ左脇腹の痛みが収まっていないにも関わらず、バットを持ってグラウンドに向かおうとした。それを見た柳町が、『お願いだから休んでくださいよ! 壊れちゃいますよ!』と必死に懇願。近藤は2、3回素振りをすると『しっくりこないから、やっぱり今日はやめておこう』と、ようやくバットを置いた。おそらく後輩の意を汲んだからで、止められなければ普通に練習をしていたはず。そんな姿を知り、普段から世話になっているナインだからこそ、『絶対にCSを突破して近藤さんを日本シリーズに』と、闘志が高まっていると聞きました」(同)