引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々
仲間との食事の席で座るのは必ず下座。先輩はもちろん、後輩と一緒でも「ほらほら奥に座って」と、上座を譲る。
料理が鍋の場合は、ひとりで作って全員に取り分ける。当然、後輩は恐縮するが、「いいからいいから」とひたすら作り続け、自身はひと口も食べないことも珍しくはなかった。
「チョーさんが鍋奉行に徹するのは、他にも理由がある。極度の潔癖症なんです。誰かが自分の箸で鍋をつついてしまったらジ・エンド。その鍋は絶対に口にしない。そんな感じだから、お店の箸だって気になって仕方がない。『何かが染み込んでいる気がして』と、使うのは割り箸か金属製の箸と徹底しています」
とは某選手だが、そんな繊細な一面があるかと思えば、豪快なカネ払いは長野の代名詞である。
「オフの寒い日にチョーさんと飲んでいたら、店に流しの歌手が入ってきた。1曲1000円なのにチョーさんは『寒いのにご苦労さまです』とか言ってチップを3万円も渡していた」
今後、仮に野球界から距離を置いたとしても、どんな仕事でも成功しそうである。