絶不調のドジャース大谷翔平は“打席に立った時点で負けている”…指揮官も苦言「あのままでは勝てない」

公開日: 更新日:

3試合連続無安打は今季初

 結果はともかく、大谷にとっては打席に入ったときに打てそうな気がしている、投手に勝っていると思えるのが理想の状態なのだ。

 ストライクを積極的に打ちにいくスタンスの大谷が、甘い球まで見逃すのは打席に立った時点で「打てそうな気がしない」「投手に勝っている気がしない」からだとみるべき。少なくとも、この日の時点で調子自体、芳しくないのだろう。

 プレーオフをカバーする特派員のひとりがこう言った。

「地区シリーズで対戦したフィリーズは、大谷対策を徹底していた。単に左腕をぶつけてきただけではない。左腕は左腕でもサンチェス、ルサルド、ストラーム……スリークオーターからサイド気味に投げる左腕を使い、徹底的に横の変化で揺さぶった。その結果、大谷は自分のバッティングを崩されたのです」

 大谷の3試合連続無安打は今季初。つまりフィリーズ投手陣は大谷に対して、シーズン中のどのチームより厳しい攻め方をしたということだ。

 しかしながら、修正能力に長けた大谷のこと。ボチボチ、自分の打撃を取り戻すタイミングではないか。くだんの2打席目は追い込まれながら、左翼へ飛球を放った。大谷にとって、左方向に打球が飛ぶのは、いい兆候でもある。きょう15日、ブルワーズの先発はエースのペラルタ(29)。今季17勝(6敗)でナ・リーグの最多勝を獲得した右腕だが、相手以前に大谷自身が本来の状態に戻せるか、それが復調のカギになる。

 そしてロバーツ監督がフィリーズ戦で18打数1安打と精彩を欠いた大谷に関して「あの打撃内容のままでは、我々はワールドシリーズを勝てない」と言ったように、大谷のこれからの打撃がドジャースの今後も大きく左右しそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷は重度のプレッシャーに加え、米国人が抱いている「差別的敵愾心」とも戦わなくてはいけない。いったいどういうことか。チームメイトはともかく、現地の米国人は腹の底で大谷のことをどう見ているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発