絶不調のドジャース大谷翔平は“打席に立った時点で負けている”…指揮官も苦言「あのままでは勝てない」
3試合連続無安打は今季初
結果はともかく、大谷にとっては打席に入ったときに打てそうな気がしている、投手に勝っていると思えるのが理想の状態なのだ。
ストライクを積極的に打ちにいくスタンスの大谷が、甘い球まで見逃すのは打席に立った時点で「打てそうな気がしない」「投手に勝っている気がしない」からだとみるべき。少なくとも、この日の時点で調子自体、芳しくないのだろう。
プレーオフをカバーする特派員のひとりがこう言った。
「地区シリーズで対戦したフィリーズは、大谷対策を徹底していた。単に左腕をぶつけてきただけではない。左腕は左腕でもサンチェス、ルサルド、ストラーム……スリークオーターからサイド気味に投げる左腕を使い、徹底的に横の変化で揺さぶった。その結果、大谷は自分のバッティングを崩されたのです」
大谷の3試合連続無安打は今季初。つまりフィリーズ投手陣は大谷に対して、シーズン中のどのチームより厳しい攻め方をしたということだ。
しかしながら、修正能力に長けた大谷のこと。ボチボチ、自分の打撃を取り戻すタイミングではないか。くだんの2打席目は追い込まれながら、左翼へ飛球を放った。大谷にとって、左方向に打球が飛ぶのは、いい兆候でもある。きょう15日、ブルワーズの先発はエースのペラルタ(29)。今季17勝(6敗)でナ・リーグの最多勝を獲得した右腕だが、相手以前に大谷自身が本来の状態に戻せるか、それが復調のカギになる。
そしてロバーツ監督がフィリーズ戦で18打数1安打と精彩を欠いた大谷に関して「あの打撃内容のままでは、我々はワールドシリーズを勝てない」と言ったように、大谷のこれからの打撃がドジャースの今後も大きく左右しそうだ。
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そんな大谷は重度のプレッシャーに加え、米国人が抱いている「差別的敵愾心」とも戦わなくてはいけない。いったいどういうことか。チームメイトはともかく、現地の米国人は腹の底で大谷のことをどう見ているのか。
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