欧勝海成矢は「今どき珍しい本格派」…実家は銭湯、中高の先輩は横綱大の里

公開日: 更新日:

欧勝海成矢(24歳・鳴門部屋・前頭16枚目)

 石川県の同郷、横綱大の里の1年後輩で、少年時代は地元の相撲道場で切磋琢磨。中学、高校と大の里と同じ道を歩み、高卒で鳴戸部屋に入門した。

「当時はまだ線が細かったが、センスとパワーは抜群。前相撲からわずか1年で幕下に出世した。ただ、肝心の肉体が出力についてこれず、入門2年目に左足首を負傷し、さらに左肩の靱帯を部分断裂。療養を余儀なくされ、2022年には序二段まで降格した。最近はようやく体ができてきたが、ケガがなければとっくに幕内で活躍していたはずです」(若手親方)

 特徴は正攻法の四つ相撲。親方衆も「今どき珍しい本格派」と口を揃える。

「例えば大の里も四つ相撲がベースだが、押し相撲もできるし、差してから組まずに一気に前に出るなど、まわしにはこだわらない。欧勝海は差した上できちんとまわしを取って引き付けて攻める。腕力があるので引き付ける力も強く、めったなことでは切られない。純粋な四つ相撲を取るのは、今の関取では十両の朝乃山、平幕の若元春くらいでしょう」(前出の親方)

 性格は温厚で穏やかともっぱらで、大の銭湯好き。近年はサウナブームだが、実家が銭湯ということもあってか、ゆっくりと長湯するのが好きだという。当面の目標は「横綱と対戦する地位への出世」。先輩の大の里と本場所で当たる日を待ち望んでいる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?