ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用
クラブハウスには最新鋭機器
ドジャースのカーステン球団社長は、地元紙「オレンジカウンティー・レジスター」で、ドジャースタジアムの改修工事の内容をこう明かしている。
「選手のための改修や増築がメインだ。クラブハウスを40%広くし、選手が利用できるスペースは30%くらい広くなるだろう。室内の打撃ケージをもうひとつ増やし、設備は最新鋭のものがそろった」
別の特派員が詳細を解説する。
「選手がシーズン中から利用している新たな施設はケタ外れです。メジャーの全投手の投球を事細かに再現した打撃マシンはもちろん、投球の回転数や曲がり幅、浮力などを測定する機器も完備しています。大谷はワールドシリーズの1週間後にドジャースタジアムに来た。Tシャツに短パンで愛犬のデコピンとグラウンドを走る姿が目撃されていますけど、もちろんクラブハウスでみっちりトレーニングもしたはず。ドジャースタジアムは自宅から車で30~40分ほどの距離にあり、トレーニングをするには最適の環境になった。今年のオフはドジャースタジアムの施設をフル活用するつもりですよ」
大谷は来季、開幕からシーズンを通して先発ローテーションを守るつもりでいる。だとすれば2022年、28試合に先発して15勝(9敗)、防御率2.33でサイ・ヤング賞投票4位に入ったときくらいの数字は残すつもりではないか。打者としては今季1本差でタイトルを逃した本塁打の量産だろう。
大谷は常に先駆者であろうとしてきた。メジャーで二刀流を実践しているだけでも先駆者とはいえ、近年は60本塁打の壁が突破されている。22年にジャッジ(33=ヤンキース)がア・リーグ記録となる62本塁打を放ち、今季はローリー(28=マリナーズ)が捕手としては初となる60本塁打をマークした。筋肉増強剤の使用にシビアになった現在、ガチンコのパワーと技術で本塁打を量産する選手が出てきた。大谷は「人がやっていないこと」にチャレンジ、次々と壁を乗り越えてきた。昨年54本塁打、今季55本塁打と2年続けて50本をクリアしただけに、次に目指すのは60本だろう。
大谷は今世紀初のワールドシリーズ連覇を達成した直後のイベントで、「来年、次のリングを取りに行く準備はできている」と言った。ドジャースタジアムでの肉体改造は、その「準備」に違いない。
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