教え子の節目が重なった2025年 DeNA深沢鳳介の支配下復帰に安堵した
先日はグラウンドにひょっこり顔を出してくれました。事前に連絡もなかったので、「ガタイがいいOBが来たな」なんて思いながら近づくと、深沢じゃねえか! って(笑)。ほかの卒業生と一緒にキャッチボールをしている様子を見ていると、手術前よりも明らかに球質の凄みが増していた。悲願の一軍デビューはすぐそこかもしれません。
そんな深沢は横山の2学年下。実は、江戸川区立上一色中でも先輩・後輩の間柄です。そのせいもあってか深沢の指導について、「持丸がスリークオーターから、横山と同じサイドスローに転向させた」と言われることもありますが、実際は違います。
私の投手指導の基本スタンスは「提案」で、最も大切にしているのは選手本人の感覚です。合わないと感じたら、すぐにやめるよう伝えます。うまくいかなければ、また新たな提案をする。それを繰り返します。最終的には一番しっくりくる形を自分で決めさせるわけで、深沢はたまたま横山と同じサイドスローにたどり着いた。それだけの話です。
深沢と横山に共通していたのは、入学前から「専大松戸で野球をやりたい」という明確な意思と目標を持っていたことです。私が本当に来てほしいと思うのは、中学時代の実績がどれだけあるかよりも、彼らのような志を持った選手です。
来年の新入生たちはどうなのか。入学直前に控える春のセンバツに出場したあかつきには、より魅力を感じてもらえるような戦いをします。



















