フィギュア坂本花織が自身3度目の五輪内定!追い込まれても強さを発揮する鋼メンタルでミラノ大会に期待大
ドーピング騒動で異様な雰囲気にも動じず
坂本はこれまでも崖っぷちに立たされても、辛うじて踏みとどまってきた。今月上旬のグランプリ(GP)シリーズの年間王者を決めるGPファイナル(名古屋)では、勝負強さが際立った。SPで冒頭の3回転ルッツが回転不足となってジャッジの採点は痛恨の「0点」。スコアを伸ばせず、出場6選手中5位と大幅な出遅れとなり、リンクを出た瞬間、大粒の涙を流した。2023-24シーズンからの3大会連続表彰台に黄信号がともったものの、フリーでは「体が震えるぐらいの緊張感」の中、巻き返して全体トップの149.40点の合計218.80点で3位に入った。
フィギュアスケートに詳しいスポーツライターがこう言う。
「坂本が大舞台に強いのは追い込まれるほど、優れたパフォーマンスを発揮するタイプだから。世界選手権、GPファイナルなど、海外の難敵が揃う国際大会では、あえて不安や緊張状態を口にして、自らを落ち着かせることで、リンクでのハイパフォーマンスにつなげている。22年の北京五輪では、金メダル候補だったワリエワ(ロシア)によるドーピング騒動で異様な雰囲気にも動じることなく、銅メダルを手にした。鋼のメンタルがあってこそです」
現役最後となるミラノのリンクでも、女王たる滑りが期待できそうだ。


















