森保J上田綺世の脚は電柱より太い!W杯8強入り託されたエースの3つの武器
61センチの“電柱”太もも
身長182センチ・体重76キロのサイズは、欧州のスタンダードでは大柄とはいえない。しかし「屈強DFを背負ってもポストプレーをキッチリこなせる」ことが武器。欧州挑戦前から、下半身を中心としたフィジカル強化に努めたたまものである。
オランダでも「臀部と太もも」でDFの動きを封じる。相手ゴールに背を向けながら味方からのボールを受ける際、背中に張り付くように密着マークしてくるDFに臀部と太ももを押し付け、ゴール方向に後ずさりすることでマークを無力化する。
「上田の太もも回りを測ったら61センチあった。一般的な電柱の太さが60センチですからね。電柱よりも太い脚2本が、上田の好パフォーマンスを支えている」(サッカー関係者)
■運とツキ
11月30日の第14節・テルスター戦の前半25分だった。右サイドからのクロスをPA内に走り込んで絶妙左足トラップで収め、すぐさま右足を振り抜いてシュート。ボールはDFの股間越しにゴール左サイドに決まった。
当初は上田のゴールと発表されたが、試合中にDFの足に当たって入ったのでオウンゴールに変更された。しかし、試合終了後に上田のゴールに訂正され、これで「リーグ14試合.14ゴール」の荒稼ぎ。得点ランクも堂々の1位キープである。
12月3日、ドイツの欧州移籍専門サイト「トランスファー・マルクト」が、上田の移籍金相場が「1.5倍の27億円に跳ね上がった」と報じた。
W杯など大きな国際大会のメンバーを選ぶに当たり、特に点取り屋は「運やツキを持っている選手を選ぶのがベスト」というのがサッカー界では通例だ。
オウンゴールを自らの得点に引き寄せるパワーを持っている上田。12月6日の第15節・ズヴォレ戦では怒涛の4ゴール固め打ち。15試合.18ゴールとして2位に8点差をつけ、得点王争いトップを独走中だ。このまま得点王のタイトルを獲得してW杯でゴールを量産したら、森保ジャパンのベスト8も見えてくるか。
▽上田綺世(うえだ・あやせ)1998年8月28日生まれ、茨城・水戸市出身。J鹿島のジュニアユースから鹿島学園高。法政大2年次に全日本大学サッカー選手権優勝。2019年7月に法大サッカー部を退部して鹿島に入団。22年にベルギー1部セルクル・ブルージュに移籍。23年8月にオランダ1部の名門フェイエノールトに完全移籍した。代表デビューは法大在学中の19年5月、ブラジルで開催されたコパ・アメリカ。22年2月にモデルの由布菜月との結婚をSNSで発表した。
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ところで森保ジャパンと言えば、どうしてJリーグの得点ランクトップ選手でも、代表入りできないのか。その背景にある「森保監督の確固たるポリシー」とは。
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