楽天4位・大栄利哉は幼少期に被災、トヨタ自動車投手の兄と歩んだ二人三脚

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「活動再開後、大熊町や楢葉町からいわきに避難してきた子どもたちが、3、4人加入していました。震災によって別れもあったけど、新しい出会いもあった。翌12年には、全国大会にも出ることができました」(同)

 陽斗さんは小学6年で「楽天ジュニア」に選出され、主将に就任。13年の楽天と巨人による日本シリーズで始球式を務めた。当時6歳の大栄は、日本製紙クリネックススタジアム宮城で大役に臨む兄の大きな背中を見て、野球に目覚めた。

「この年だけで始球式自体は3度目だったんですけど、足はガクガクでした。バッターは長野久義選手。準備万端の状態で、ブルペンでお父さんとキャッチボールをさせていただいたんですが、めちゃくちゃ緊張しました」(同)

 敏さんは勤務先である「タンガロイ」の軟式野球部に所属していた。外野手ながら、投手を務めることもあったという。

 大栄は幼少期、父親がキャッチボール相手だったが、しばらくして陽斗さんにチェンジ。近くの公園でボールを投げ合い、一緒にバッティングセンターに通った。

「6歳離れていますから、僕が中学生のときは思い切り投げられなかったですが、愛知から帰省するたびにうまくなっていた印象があります。一番の武器は肩の強さ。リードや配球はまだまだここから身につけていってほしいと思うけど、強肩は才能だと思うので、自信を持ってやってほしい。あとは、年齢に関係なく、いろんな投手の方たちと臆せず堂々と積極的にコミュニケーションを取ってほしい。野球をやっているときもニコニコしていて明るい子。心の底から野球を楽しんでいるので、いつもすごいなと思いますし、僕自身も見習うべきところ。周囲を笑顔にする選手になってほしいです」とは、陽斗さんだ。 (おわり)

▽大栄利哉(おおさかえ・としや) 2007年4月23日、福島県いわき市出身。永崎小4年時に「小名浜少年野球教室」で野球を始める。石川義塾中の軟式野球部で寮生活を開始。学法石川高では1年秋から「4番・捕手」を務めた。3年夏は県大会ベスト4。25年、U18W杯日本代表に選ばれ準優勝。遠投115メートル。右投げ左打ち。身長178センチ、体重85キロ。

【連載】25年ドラフト選手の“家庭の事情”

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