著者のコラム一覧
藤江直人ノンフィクションライター

1964年、東京都渋谷区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後に産経新聞社に入社。サンケイスポーツでJリーグ発足前後のサッカー、バルセロナ及びアトランタ両夏季五輪特派員、米ニューヨーク駐在員、角川書店と共同編集で出版されたスポーツ雑誌「SPORTS Yeah!」編集部勤務などを経て07年からフリーに転身。サッカーを中心に幅広くスポーツの取材を行っている。サッカーW杯は22年のカタール大会を含めて4大会を取材した。

Jリーグ初参入レイラック滋賀を徹底解剖 「居原田麗さんの遺志」を宿した“一体感”が最大の武器になる

公開日: 更新日:

 経営体制が刷新された滋賀は2023シーズンから現在のチーム名称となり、3年でJ3参入を合言葉として掲げた。

 子宮頸がんと闘病していた麗さんは、2024年1月10日に残念ながら帰らぬ人となった。それでも滋賀は合言葉通りにJ3参入を果たし、河原オーナーもこう語っている。

「もう感無量というか、これで家内との約束は果たせたかな、と」

 J3参入を決めた直後のシーン。河原オーナーが胴上げされようとする直前に一部の選手が麗さんの遺影をもって駆けつけ、オーナーとともに宙を舞う感動的な光景も生まれている。

 もっとも、滋賀をJクラブ入りさせる夢はかなえたが、地元へ恩返ししていく目標はこれからが本番となる。オフにいくつかの変化があった滋賀だが、一方で変わっていないものもある。

 このオフの滋賀は期限付き移籍していた選手ら4人が退団しただけで、昨シーズンを戦った選手のほぼ全員が契約を更新した。2018シーズンに所属しながら1年で契約満了となり、その後は敵として対峙してきた新加入のゴールキーパー本吉勇貴(前ブリオベッカ浦安・市川)は言う。

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