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春日良一五輪アナリスト

長野県出身。上智大学哲学科卒。1978年に日本体育協会に入る。89年に新生JOCに移り、IOC渉外担当に。90年長野五輪招致委員会に出向、招致活動に関わる。95年にJOCを退職。スポーツコンサルティング会社を設立し、代表に。98年から五輪批評「スポーツ思考」(メルマガ)を主筆。https://genkina-atelier.com/sp/

衆院選圧勝“最上級の強さ”を求める高市首相が「五輪」から学ぶべきもの

公開日: 更新日:

 日本初の女性首相となった高市早苗自民党総裁は「強い日本」を主張し続けている。デビュー以来の高支持率を維持し、その勢い冷めぬうちに衆議院解散・総選挙に打って出た。ある事前調査で30歳未満の有権者の支持率が92%という結果が出ていたように、若い世代は「強い日本」を彼女に期待した。

 今五輪でも国民は日本人選手の強さを期待するだろう。メダル、メダルとメディアとともに狂騒曲を奏でる。選手に強さを求めて応援すれば、他国との戦いのように思えるが、オリンピックの場合、応援すればするほどより平和な世界がやってくる。実はこれがオリンピックマジックなのだ。

 例えばフィギュアスケートで金メダルを期待される坂本花織には、昨年世界選手権女王のアリサ・リュウ(米国)、ウクライナ侵略で北京五輪以降の国際大会から排除されていたロシアから「個人の中立選手」として出場するアデリア・ペトロシャンといったライバルが存在する。彼女らは互いに競い合う。相手よりも「より強く」を目指し、鍛錬を続ける。しかし、オリンピックの舞台にたどり着いた時に初めて気付く。実は目指すものが「自分の最善」であると。その時、敵が「より強く」を目指す「友」になるのだ。

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