IOCは中国をうまく利用すべき 習近平の言動には「五輪信仰」が透けて見える
IOC名誉会長のバッハが2013年にIOC会長となった時、同年国家主席となった習近平を表敬し、最高位勲章のオリンピックオーダー金章を授与している。当時、中国は22年冬季五輪北京開催を望んでおり、14年南京ユースオリンピックを準備していた。以来、彼らの信頼関係は深まり、17年に習近平がIOC本部(ローザンヌ)に会長表敬を挙行して盤石となった。プーチンもトランプも訪れたことはない。
「何年にもわたりIOCはオリンピック運動の振興のみならず、中国のスポーツ発展に貢献してくれました」とIOCへの感謝と信頼をあの習近平が謙虚に述べている。
スポーツディプロマシーは中国共産党の伝統である。かつて周恩来総理がスポーツを発展させることで国力をつけ国際舞台にデビューしたピンポン外交が想起される。中国はIOCをスポーツ王国と考え、その会長はその国の元首とみなす。IOC会長が訪中すれば国賓待遇である。
昨年11月には広東省で開催された4年に1度の中国全国運動会に新会長コベントリーと前会長バッハを招待し、IOCとの関係がゆるぎなきものであることを示した。


















