著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ABS導入の泣き笑い…小柄で胴長のRソックス吉田正尚は「損」、大谷翔平は「得」をする

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■審判

 ABSがスタートしたのに伴い、全審判のチャレンジを受けた回数と誤審率がデータとして公表されることになった。大方の予想は「誤審王」として知られるC・B・バックナー審判が序盤から誤審率のワーストを独走するとみていたが、4月10日時点のデータを見るとバックナー審判は70%台で第2グループ。ワーストはストライクゾーンが広くなる傾向があるアンディ・フレッチャー審判とチャド・ウィットソン審判の争いになっている。

■捕手

 ABSの導入で一番損をしているのはフレーミングの名手と見なされてきた捕手たちだ。フレーミングとはストライクゾーンから少し外れた投球をミットを巧みに動かして球審に「ストライク」とコールさせる技術だが、ABS導入後は、巧みなミット操作でボール球をストライクと判定させても、すかさず打者がヘルメットをコンコンと叩く(チャレンジ要求の合図)ので、フレーミングの名手たちは妙技を発揮しづらくなった。

 4月10日時点で捕手のチャレンジ成功数が一番多いのはローガン・オホッピー(エンゼルス)、アグスチン・ラミレス(マーリンズ)の10回だ。この2人は守備力の低い捕手の代表格である。そのような評判のある若い捕手に対しては球審のコールが厳しくなるので、捕手からチャレンジ要求が出るケースが多くなるのだ。

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