巨人橋上代行は「無欲で大胆」、阪神藤川監督は「雑音だらけ」…セ優勝争いの命運を分けそうな境遇の違い
対する阪神藤川監督には余裕ナシ
一方、その巨人に2ゲーム差の首位に立つ阪神の藤川球児監督(46)は「無欲」というわけにはいかない。球団初の2年連続リーグ優勝がかかる今季、開幕前からことあるごとに「連覇」の言葉を口にし、メディアもあおる。昨季の独走Vもあって、評論家のペナント予想はほぼ、「阪神優勝」の一本かぶり。期待が大きい分、OBやただでさえ熱狂的なファンの視線も厳しさを増す。
「昨季も死球を巡って広島と一触即発の事態になったことがあったが、今年はそんな昨年以上にピリついているのは確かでしょう。開幕3戦目に伏見が巨人の山城にイニング2つ目となる死球を当てられると、すかさずベンチを飛び出した。4月のヤクルト戦、7月の広島戦でも死球をきっかけに相手を威嚇するかのような態度を取っている。阪神がリーグ最多の死球をくらい、近本、前川は骨折で離脱した。選手を守るのが仕事とはいえ、OBからは異口同音に『過剰反応』と批判的な声も上がっている。佐藤輝が当てられた7月の巨人戦後には『一番与死球が多いのは巨人ですからね。そういうふうな勝負にもなっていきますけども』と発言。その日は阪神側も大城に2死球を与えていただけに、報復示唆と受け取られた。これにも、OBから『挑発するような発言は慎むべき』との声が出ました」(マスコミ関係者)
7月24日に阪神の秦雅夫オーナーが3年契約の2年目となる藤川監督の去就に触れ、「3年契約を結んだということは、よほどのことがない限りその間は指揮を任せたということ。今の段階で私の気持ちに全く揺らぎはありません」と来季続投を明言したとはいえ、OBを含めた周囲からの“雑音”がなくなることはない。藤川監督の用兵、采配に対する前監督の岡田彰布オーナー付顧問の舌鋒も鋭いままだ。
「それが阪神監督の宿命ではありますが、藤川監督は対戦相手だけではなく、メディアを含めた周囲のいろいろなものと戦わなければいけない」
とは、前出の橋本氏。
一騎打ちの様相を呈してきた巨人と阪神の優勝争いだが、指揮官が背負う重圧は大きく違う。それも、勝負の分かれ目の一つになりそうだ。


















