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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBデッドライントレードで起きる“珍事” 主力を放出したのになぜか勝ちだす球団がある

公開日: 更新日:

 タイガースは今季も同様の現象が起きつつある。7月末時点で51勝58敗になったため、ハリス編成本部長は白旗。FA流出が確実な大エース、スクーバルをドジャースに放出したところ、若手投手陣に上昇気流が吹き始め、わずか2週間足らずでPS圏内に浮上したのだ。

 この快進撃はチームを出た大エース、スクーバルがドジャースでなかなか勝ちがつかないのと好対照をなすため注目度が高く、ハリス編成本部長の間抜けなイメージと、ヒンチ監督の辣腕ぶりがさらに増す結果になっている。

 ヤンキースのキャッシュマンGMも2016年に判断を誤ったとしてメディアからこき下ろされたことがある。

 同GMはチームが7月末になっても勝率5割のラインをさまよっているため、シーズンを諦めて最強の逃げ切りコンビだったA・ミラーとチャップマンを放出、同時にマイナーから大砲トリオ(ジャッジ、G・サンチェス、オースティン)を引き上げた。それを機にチームは白星を重ね、9月中旬には勝ち越しを10に増やし首位レッドソックスに肉薄した。9月後半に大砲トリオの当たりが止まったため、ヤ軍は失速してPS進出を逃した。皮肉にもデッドライントレードの名人として知られていたキャッシュマンGMの評判に傷が付くことはなかった。

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