長嶋茂雄は“心変わり”で巨人入り…これで野球人生を狂わされた男がいる
これは「シーズンを通じて一軍」を保証するもので、どんなに不振でも二軍行きはない。
契約金と年俸の合計が400万円、あるいは年俸120万円を超える選手に適用される仕組みである。難波は契約金が破格の2000万円ともいわれたから条件を満たし、ボーナス選手第1号の栄誉を得た(第2号は長嶋)。
難波が巨人と契約したのが11月5日。ドラマはここから始まった。すると長嶋が「巨人入り」の意思を明らかに。南海入りを翻したのである。巨人は難波に「契約を白紙にしてもいい」と伝えたが、難波は「長嶋と勝負する」。長嶋の契約は12月7日のことで、巨人は東西の最高強打者を手に入れた。背番号は長嶋が千葉茂の「3」を引き継ぎ、難波は本塁打王だった青田昇の「23」。期待の大きさが分かる。
ルーキーシーズンの58年。長嶋は三塁手として全130試合に出場して29本塁打、92打点で2冠を獲得、打率.305も2位と文句なしの新人王に輝いた。対する難波は出場40試合で2本塁打、5打点、打率.255。ポジションは外野に回された。あっけなく勝負あり。62年には西鉄へ放出された。


















