そんな豊昇龍が手本とすべきが、元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方だろう。かつては腕力任せの相撲がたたり、足を故障。病気もあって大関から序二段まで陥落した。その後は自身の相撲を見直し、相撲技術を研磨。巧みな右四つを引っ提げ、ついには横綱にまでのぼり詰めた。
「豊昇龍も手術に至ったほどの大ケガなので、改めて相撲を見つめ直すはず。確かに昇進後9場所優勝がないのは長いが、そこまであせることはない。昔の話になるが、3代目朝潮と柏戸は横綱初優勝まで12場所を要している。あせる気持ちをぐっと抑えて、じっくりと相撲を磨くことが肝要です」(同)
急がば回れ、だ。