海洋冒険大作を上梓 笹本稜平氏に聞く

公開日: 更新日:

 サルベージ船で突き進む荒れた海原や、絶海の沈没地点へのダイビングシーンなど、恐ろしくも美しい海の世界が描かれているが、著者は大型船への乗船もダイビングも、まったく経験がないというから驚かされる。

「地図や資料から、イマジネーションを膨らませて描く作業が好きなんです。あまり深く知ってしまうと、愛着が湧きすぎて良いことしか書けなくなる(笑い)。今回、10年ぶりに海を舞台にしてみて、こういう物語が作れるんだと、改めて海の懐の深さを感じました。山もいいですが、あともう少し、海洋冒険小説の世界を広げたいと思っています」

▽ささもと・りょうへい 1951年、千葉県生まれ。2001年「時の渚」で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年「太平洋の薔薇」で第6回大藪春彦賞。「天空への回廊」「越境捜査」「春を背負って」など著書多数。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状