精巧な悪ふざけ本「正しい保健体育II」刊行で話題 みうらじゅん氏に聞く

公開日: 更新日:

 中高生向け読本として、養老孟司や重松清ら、各界の著名人が執筆する「よりみちパン!セ」シリーズ。中でも、みうらじゅんの「正しい保健体育」は10万部突破のロングセラーだ。この続編「正しい保健体育II」が、さらに“精巧な悪ふざけ”を携えて刊行。しかも今回は「結婚編」だという。

 前作の「正しい保健体育」は、いわば「童貞編」。正しい童貞の在り方を不真面目かつ丁寧に解説した、秀逸な教科書だった。

「童貞喪失ってツルンと挿入することじゃないんですよ。精神的に修行を積むのはクンニだと僕は思う。顔を近づけてなめてこそ童貞喪失なんです。だってチンポは滑稽でおかしみすらあるのに対して、女性器は完璧にホラーですから。それを愛していくにはどうしたらいいか。今作はそこも踏まえて正しい夫婦生活を指南しております(笑い)」

 愛するということ、結婚する意味、性の不一致、セックスレスなど、もはや中高生ではなく、中高年の尽きない悩みにも、しれっと切り込んでいる。

介護まで入っていますから。実際にこの本を買っているのも喜んでいるのも中高年でしたね(笑い)。でも誰も教えてくれないんですよ。嫁の実家に持っていく土産はカステラじゃダメだとか、女性に電化製品をプレゼントしちゃダメだとか。僕が失敗してきたこと満載。実はこうした結婚生活の日常の機微が一番重要なのに、真面目な保健体育の教科書にはそれが一切載っていませんからね」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール